課題
- 日本での医薬品販売に必要なJD-NETへの対応システム、社内に構築経験者がいない
- グローバルチームには日本の商慣習が理解してもらいにくい
- グローバル標準モデルに影響を与えず日本の商慣習に対応しなければならない
導入製品・ソリューション
医薬品業界向け導入パッケージ「B-EN-Gp JD-NET Solution for SAP S/4HANA」
導入プロジェクトの概要
スイス本社イドルシアファーマシューティカルズは世界初の新薬販売の地として日本を選んだ。しかし、イドルシアが日本でビジネスをスタートさせるためには日本独自の商習慣に対応したシステムが必要であった。
グローバルチームが標準プロセスのシステム構築を行う中で、日本独自の要件をカバーするためにビジネスエンジニアリング(B-EN-G)の導入パッケージを活用。
少人数・短期間・低リスクでシステムを本稼働させた。
他国で生産した医薬品を輸入し、医薬卸からの発注を受けて倉庫でパッキングし出荷するのが日本での業務の一連の流れである。
これを支えるシステム構築においてグローバルチームと日本側の役割分担は図のようである。
(図の赤枠内が日本側 ※イドルシア・ファーマシューティカルズ社資料より)
今回適用のJD-NET Solutionは、医薬品業界向けのSAP導入テンプレート「B-EN-Gp」からJD-NETに関係する部分を抜き出しパッケージにしている。何よりも今回のプロジェクトにおいて肝心であったのは、日本の要件に対応しつつ、グローバル標準にも対応できることである。その点もJD-NET Solutionはカバーした導入パッケージである。
B-EN-Gとの共同作業が始まったのは2021年4月。グローバルチームが標準プロセスのシステム構築を行う中で、日本独自の要件をカバーするシステムを組み込んでいった。フィット&ギャップ分析の後、6月頃から実現化の動きを加速させ、2022年4月にGo-Liveを迎えている。
本稼働を開始したJD-NET Solution+SAP S/4HANAによる基幹システムは順調に稼働し、現在までにトラブルは無いという。また、利用者が日々利用するレポートも好評である。
導入のポイント
- 稼働実績の多い「B-EN-Gp」のJD-NET対応部分の採用
- グローバルチームへの説明も安心して任せられるSAPシステム導入支援経験豊富なB-EN-Gの起用
- グローバルチームに対し、常に日本チームが働きかけプロジェクトをリードする姿勢
※日本チームとグローバルチームとの協働ポイントについては、インフォメーションサービス本部 本部長 導入プロジェクトマネージャー 要覚 周悟 氏、および導入プロジェクトリーダー 八木 哲也 氏に詳しくお話を伺いました。
事例リーフレットに詳細に記載しています。
※記事内における組織名、役職、数値データなどは取材時のものです。閲覧される時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。
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