拡張倉庫管理SAP EWM
概要
SAP EWM(拡張倉庫管理ソリューション)は、基本的な倉庫管理から、リソース管理に加え、マテハン連携など、プロセスの複雑さ、倉庫管理の自動化の進み具合等によって、適切な形態を選択できます。
■機能の目的と範囲
- SAP S/4HANA EWM(Basic):倉庫の基本機能に加え、複雑なプロセスをカバー
- SAP S/4HANA EWM(Advanced):EWM(Basic)範囲に加え、倉庫業務の最適化機能をカバー
システム構成イメージと適用ケース・要件
SAP S/4HANA EWM(Basic)
- システム構成
- SAP S/4 HANAに統合された形態(EWM embedded in SAP S/4HANA)です。
したがって、品目マスタやBPマスタなどのマスタは直接SAP S/4HANAのマスタを利用します。
- 適用ケース・要件
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- 小規模~中規模の倉庫
- 複雑な倉庫プロセス
SAP S/4HANA EWM(Advanced) Decentralized EWM on SAP S/4HANA
SAP S/4HANA EWM(Advanced)は、Basicと同じSAP S/4 HANAに統合された形態(EWM embedded in SAP S/4HANA)と、SAP S/4 HANAとは独立したインスタンスで利用する形態(Decentralized EWM on SAP S/4HANA)の2種類があります。
- Decentralized EWM on SAP S/4HANAのシステム構成
- SAP S/4 HANAとは独立したインスタンスで利用します。マスタはIDocで連携されます。また、トランザクションデータはEWM側に複製されます。
- 適用ケース・要件
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- 倉庫業務に特化した大規模な物流倉庫
- MES(製造実行管理システム)に接続している生産倉庫
- 大量データ、高負荷処理
- ERPシステム側のダウンタイムとの独立
- 高度に自動化・最適化された倉庫業務(IoT,ロボティクス,ASRS,AGVなど)
B-EN-Gのコンサルティングサービス
SAP S/4HANA導入時には、販売、購買、生産、品質それぞれ在庫を管理する機能がありますが独立しています。一方、SAP EWMは、企業全体における「在庫」を見渡すことが可能です。製造業のロジスティクスに分野に強いB-EN-Gでは、SAP S/4HANAの知識豊富な各モジュールコンサルタントと、EWMのコンサルが互いに意思疎通を交わしながら、お客様の最適な在庫・倉庫管理を実現します。