課題
将来性を重視した基幹業務システムの再構築(基幹業務システムのグローバル標準の導入と、継続的かつ安定的なシステム保守の実現)
導入製品・ソリューション
SAP R/3
プロジェクトの背景
事例の国内大手医薬品メーカーは、医薬品業界をリードする一社である。導入当時、メインフレームの更新時期を迎え、ダウンサイジングの波とともに、自社開発ではコストとリスクがかかりすぎる懸念を持っていた。
そこで医薬品生産活動を支える基幹業務システムの再構築にあたっては将来性を重視して、
- グローバル標準の導入
- 継続的かつ安定的なシステム運用保守の実現
を目指した。
製品の選定理由
グローバル性を重視して複数のERP製品を検討した結果、解決策として、SAP導入を決定した。1993年当時、SAPの導入は、日本初となるトピックであった。
そして日本におけるSAP R/3導入へ向けた日本化機能開発をSAPジャパン社、独SAP本社、B-EN-Gと同社の4社タイアップで進めたのち、SAP導入プロジェクトを成功させている。
導入の効果
業務プロセスの見直しとSAP導入により、グローバル標準対応と将来へ向けた基盤が実現した。具体的な項目としては、
- 生産・在庫購買・品質・原価・設備管理の統合
- GMPへの適合
- 自動倉庫・プロセス制御システムなどとの垂直連携
である。
導入したSAP R/3を核に、その後も、海外拠点へのSAP導入、対象業務領域の拡大など、競争力強化へ向けたシステム活用を積極的に進めている。
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