課題
販売物流領域における最適なソリューション選定
導入製品・ソリューション
ビジネスコンサルティング
プロジェクトの背景
コニカミノルタエムジー株式会社は、コニカミノルタグループの医療・印刷領域の事業会社としてデジタル化・ネットワーク化をキーワードに新しいソリューションを提供している。
生産や販売がグローバルに広がり競争が激化する中、更なる製品在庫削減と納品リードタイム短縮が不可欠であった。
その実現のため、販売物流領域に最適なシステムはどれかを検討していた。このIT企画・ソリューション選定のパートナーとしてB-EN-Gを採用した。
B-EN-G選択の理由
本企画プロジェクトのリーダーであった高向 宏 事業管理センター 課長は、B-EN-G採用の理由をこう語る。
「今回のプロジェクトで求めたのは、弊社側の要件を徐々に固めながら、経営と現場の視点を持ち、ビジネス/技術/企業文化を理解した上で妥当な解を出してもらうこと。大手ベンダーやコンサルティング会社も検討したが、技術や製造現場を理解し、現場のニオイと空気を感じながら、現場をコーディネートするのにB-EN-Gが最も優れていた」。さらに、「IT企画・選定のみならず、SAP ERPを含めた複合ソリューションの構築に定評があったことが決め手」と明かす。
B-EN-Gのコンサルティングの特徴は、東洋エンジニアリング時代から培った製造業の業務知見とエンジニアリング力、さらに先端ITを、顧客の実情を踏まえた現実解として提示し、安心感を持って意思決定できる提案をすることにある。この特徴がコニカミノルタエムジーのニーズにマッチした。
プロジェクトの概要
IT企画プロジェクトは2ヶ月かけて行われた。SCMの目標確認、現状調査、ソリューション選定と大きく3つのフェーズから成り、課題分析やシステムアーキテクチャ検討、最終的なソリューション選定を行った。
本プロジェクトでは、海外営業担当から生産管理部まで10数部門に及ぶ現場ヒアリングをベースに、SCOT(Skill, Contents, Organization, Tool)分析を行い、課題を抽出した。さらに、アーキテクチャーの観点で検討しながら、シリアル管理やオーダー進捗管理などの要件を抽出し、最適なIT構成を導出した。
また、B-EN-Gは、一つのパッケージにとらわれることなく顧客の立場で企画・評価することも特徴としているが、本プロジェクトにおいても、コストや業務要件適合度のみならず、将来のシステム展開や3PL企業との連携も視野に入れた上で、複数ソリューションを総合的に評価した。
パートナーとしてのB-EN-G
「B-EN-Gのコンサルティングスタイルは随所に現れていた。」と高向氏は話す。
「一般にIT構想や企画の時点では担当者レベルのヒアリングは行わないこともある。そこを現場に足を運ぶことで、B-EN-Gにはシステムを超えた業務課題や企業風土を理解してもらった。」「コンサルタント一人一人のスタイルが気に入った。トップダウン式に"経営視点を押し付けておしまい"という他のコンサルティング会社とは異なり、まず現場の担当者の話を聞き、状況に合わせて方針や分析結果を説明するというセッション中心の擦り合わせ型の進め方に顧客視点を感じた」と高く評価している。
高向氏は、今後B-EN-Gに期待を次のように語る。「日本の製造業の強みは、現場の業務プロセス。例えば、物流現場においては、物流担当が商品知識を持ち、お客様のオーダー動向を見ながら、在庫をどのように動かすべきか考え、RFIDやバーコードを用いてきちんと流してく。このプロセスに精通したIT企業が必要だ。サプライチェーンやエンジニアリングチェーンのコンテキストを理解しながらソリューションのエンジニアリングを期待している」。
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