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【超入門】MESって何?アイドル楽曲制作で学ぶ現場システム

B-EN-Gでは"ERP(Enterprise Resource Planning)"と"MES(Manufacturing Execution System)"と呼ばれる製造業に欠かせないシステムのビジネスをしています。今回は"MES"について身近な内容で楽しくお話したいと思います!ERPに関する記事はこちらをご覧ください。

【超入門】今度はMESを「アイドル」で説明します!

前回、アイドル活動全体の運営を助けるのが「ERP」だというお話をしました。
ERPは、ファンクラブ管理、グッズの在庫管理、活動の予算管理など、いわば「経営者」や「敏腕プロデューサー」のような役割でした。

でも、実際の活動では、もっと現場レベルの困りごともたくさんあります。特に、新曲のリリースやライブの準備といった「ものづくり」の現場では大忙しです!

例えば、アルバム制作の真っ最中... 「あの曲のギターソロ、OKテイクはどれだっけ?」「作詞の締め切り、もう過ぎてる!」「この音源データ、最新版で合ってる?」などなど...
ERPが「秋にアルバムを出すぞ!」という大きな計画を立てても、それを実際にどうやって最高の形で作るか、という現場の管理ができていないと、素晴らしい作品は生まれません。

そこで、このような制作現場の困りごとを解決する、『最強の制作現場システム』があったら、いかがでしょう?

制作チーム全員で使おう!理想の楽曲・ライブ制作システム

こんな機能を持ったシステムがあれば、最高の作品をスケジュール通りにファンへ届けられそうじゃないですか??


📱 機能1:「やることリスト&進捗管理」機能

アルバム制作やライブ準備といったプロジェクトごとに、必要なタスク(作詞、作曲、レコーディング、ステージ設営など)をすべてリストアップ。誰が、いつまでに、何をするのかを明確にし、進み具合をリアルタイムで共有します。
・【新曲A】:作詞完了→作曲中...
・【ライブ衣装】:デザイン確定→製作開始
システムを開けば、「今、何がどこまで進んでいるか」がひと目で分かり、遅れそうな作業をみんなで助け合えます!

📱 機能2:「クオリティ管理」機能

レコーディングで録った音源のOKテイクを管理したり、歌詞やアレンジの決定稿をバージョン管理したりします。「どの音源がベストテイク?」「歌詞の最終版はどれ?」といったことが正確に記録されるので、クオリティのチェックや手戻りを防げます。まさに作品の品質を守るための機能です!

📱 機能3:「スタジオ・機材・人」のスケジュール管理機能

「レコーディングスタジオAは〇日の13時~17時まで予約済み」「この高級マイクはBさんが使用中」「凄腕ギタリストのCさんは明日レコーディング参加」など、制作に必要な場所、機材、人のスケジュールを管理します。ダブルブッキングや「使いたい機材がなかった!」という事態を防ぎ、スムーズな制作を実現します。

📱 機能4:「制作履歴」管理機能

「いつ、誰が、どのスタジオで、どの機材を使って、どのパートをレコーディングしたか」といった制作の全履歴を記録します。これにより、「あの時のギターの音、どうやって作ったんだっけ?」というノウハウを資産として蓄積したり、万が一トラブルがあっても原因をすぐに追跡したりできます。


「MES」は、ものづくりの「現場」を動かす司令塔!

この、アイドルの楽曲制作のような「現場」を具体的に動かしていくシステムの考え方こそが、MES(製造実行システム)なんです。

工場でのものづくりも、楽曲制作と同じように、「計画」だけでは物は作れません。「どうやって作るか」という現場の実行がとても重要です。
「どの製品を、どの機械で、どの作業者が、どの手順で、いつ作る?」「作業は正しく行われた?」「完成品の品質は基準を満たしている?」

こうした製造現場での具体的な指示や、リアルタイムの進捗・品質情報を管理するのが「MES」の役割です。

例えば、先ほどの理想の制作現場システムの機能と、MESの機能を簡単に照らし合わせると、このような表になります。MESsystem.png

結論:つまりMESって?

一言でいうと、MES.png

MESとは、製造現場において「いつ、何を、どこで、誰が、どのように作るか」を具体的に指示し、作業の進捗や品質、設備の状態をリアルタイムで把握・管理することで、生産活動全体をリアルタイムで管理・最適化するシステムです。

アイドル活動で例えるなら「最高の作品を生み出すための制作現場の司令塔」といったところでしょうか。

MESのおかげで、製造業の現場では業務を効率よく、ミスなく迅速に行うことができるようになります。

ERPとMESの違いをまとめました!

とはいえ、ERPとMESって同じような機能もあるのでは...と思ったそこのあなた。最後にERPとMESの違いをまとめました!(ERPの記事はこちらERPMEScompare.png

表にしてみると、違いが良く分かりますね。

いかがでしたでしょうか?日常では「MES」や「ERP」の便利さを感じるのは、なかなか難しいですが、この記事を読んで、「MES」や「ERP」を身近に感じていただけたら嬉しいです!

今のところ、B-EN-Gで理想の楽曲・ライブ制作アプリ開発はしていませんが、ITを通じて、製造業の現場を「推す」仕事をしています!

ERPだけでなくMESにもご興味を持っていただけましたら、ぜひ採用情報もチェックしてくださいね!

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