Vocollect 音声システム導入事例

エフピコ物流株式会社様

課題

  • 労働人口減少や人件費高騰に伴い、募集しても作業員が集まりにくい
  • 10人でやっている作業を7名で実施できる体制を確立し、年末繁忙期などの出荷増加への対応力を強化したい

導入

Vocollect 音声システムによるピッキング作業

導入の背景

株式会社エフピコは、スーパーやコンビニなどの食品売り場に並ぶ生鮮食料品や惣菜、弁当などに使われる食品トレー・食品容器に関する製造・販売のリーディングカンパニーである。日本全国の物流インフラを生かしたサプライチェーンマネジメント(SCM)を中核に、開発力・購買力・生産力・物流力・リサイクル・情報ネットワークを融合したトータルサービス提供を強みとしている。

SCMの主力となるのは、エフピコ物流とアイ・ロジックという2つの物流グループ会社である。エフピコ物流は、グループ工場で生産された製品の移送、入荷、在庫管理から、日本全国の包装資材ディーラーや食品工場などに向け、ケース単位で配送する物流事業を展開。一方、アイ・ロジックは、食品トレー・食品容器や資材・消耗品などをニーズに合わせて小分けして、スーパーマーケットや飲食チェーン向けに納品する物流事業を日本全国で展開している。

平常時、1日あたり約30万本の食品資材等を小分け出荷しているが、お盆や年末の繁忙期にはその物量は約55万本超にまで膨れ上がる。その物量を捌くために、繁忙期にスポットでスタッフを増員する必要があったが、これが管理者クラスの業務を著しく圧迫していた。

労働人口の減少や、人件費高騰の中で、いかに物流業務の作業生産性向上とコスト削減を実現するかという大きな課題を前に、エフピコ物流で考えられたのが、「現在10人が必要な仕事を7人でできるようにする」ことであった。効率的なシフトを組め、臨時スタッフの採用を少なくしたとしても、仕事量が3割増えても同じ人員でできるので、繁忙期に対応可能と考えたのだ。

プロジェクトの概要

2012年に初めてVocollect音声システムの導入を検討し、実証実験まで行ったものの、自社体制が未熟なため大きな効果は得られないと判断、一旦、導入は見送った。その後、社内体制の充実により、2014年初頭から本格的に音声システム導入の検討を再開。以前検討の甲斐もあり、3ヶ月後の2014年春には採用を決定。秋には福山ピッキングセンターで、さらに翌秋には茨城ピッキングセンターで音声システムを稼働した。加えて2016年1月より、別の主要4カ所の物流センターに導入。主要6拠点に導入したことにより、自社の全体出荷量の68%に相当する作業を音声システムで実施している。

Vocollectによる作業 福山ピッキングセンター内における近藤貴子チーフのVocollectを使ったピッキング作業



音声システムの最初の導入拠点となった 福山ピッキングセンター の田内祥晴 センター長は、導入の感想を下記のように述べている。
「現場で音声システムを使ってもらうために、まずは約20名の社員にVocollectを使えるようになってもらいました。その社員が率先して、パートさん約80名にマン・ツー・マンでトレーニングを実施しました。不思議なもので一人の女性に「楽だ」と感じてもらうことによって、あとは一気に利用が促進されました。また導入後もさらに効率化ができないものかと検討を続け、現場の要望にあわせて日々運用改善を繰り返しました。」

導入の効果

ピッキングセンターにおける効果について、各拠点への音声システム導入を担当したセンター運営部 第2グループの岡部孝治 氏は、「音声システムを導入した6つのセンターでは、繁忙期の出荷全工程での生産性が対前年比で5~10%向上しています。繁忙期に行っていた増員も50%以下になり、ピッキング作業生産性が上がっている。最も効率化できたセンターでは、2015年の夏に10人だった臨時増員を2016年の夏には1人増員するだけに抑えられました。センター全体では、繁忙期の80名での運営を今年は40名弱で遂行できました」と話している。

また、実際に音声システムを使って作業を行っている福山ピッキングセンターの近藤貴子チーフは、「ハンズフリーで両手が使えることにより、作業生産性が大幅に向上しました。また、ヘッドフォンからの音声指示だけで動いていき、騒音も防止するシステムになっているので、紙の時のように周囲の話し声等の影響が少なく、作業に集中することができ、作業時間も短く感じるとともに達成感があります。人により好き嫌いはあるようですが、私自身は特に苦労もなく、使ってみて楽しいし、リストピッキングの時代より楽になったと感じています」と話している。

そのほか、田内氏は音声システムに移行したことで、業務改善ポイントや問題点の見える化できたことも導入効果の1つとして挙げている。


エフピコ物流様2


左から
福山ピッキングセンター センター長 田内祥晴 様
福山ピッキングセンター チーフ 近藤貴子 様
センター運営部 第2グループ 岡部孝治 様



今後の展望

小泉社長
エフピコ物流株式会社/
アイ・ロジック株式会社
代表取締役社長
小泉哲 様

同社では、今後、主要6拠点以外のピッキングセンターやグループ会社にも、Vocollect音声システムの導入を計画している。

今後の取り組みについて、エフピコ物流およびアイ・ロジックの代表取締役社長を兼ねる小泉哲氏は、
「音声システムと、IoTブームで登場した様々な革新的システム・無人化のためのロボット等とを連携することで、より一層の物流インフラの効率化や作業生産性の向上、業務改善とコスト削減を目指していきます。そのためのノウハウの提供や新しい技術の提案、導入サポートなどを、今後もB-EN-Gには期待しています」と話している。


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